SI型を全国初適用/8月4日まで受付/柿木第1号橋下部工1/関東整備局 | 建設通信新聞Digital

7月4日 金曜日

関東・甲信越

SI型を全国初適用/8月4日まで受付/柿木第1号橋下部工1/関東整備局

 関東地方整備局は、7月4日に一般競争入札を公告するWTO対象の「R7国道4号東埼玉道路(専用部)柿木第1号橋下部その1工事」で、総合評価方式における「技術提案評価型SI型」を全国で初めて適用する。橋梁下部工での品質向上や新技術活用などの促進を目的とする。
 工事は、東埼玉道路自動車専用部のうち本線とICランプの分岐部に当たる橋脚を施工する。現場条件として、国道4号に挟まれた狭あいな敷地での施工が求められるほか、軟弱地盤であることが確認されている。また、専用部の中でも広幅員のため、大規模なコンクリート構造物を施工することから、「技術提案評価型SI型」を適用することで、コンクリート構造物(橋脚躯体工)の品質確保に関わる具体的な提案を求める。
 参加申請書は8月4日まで受け付ける。入札締め切りは10月17日まで。同月22日に開札する。新技術導入促進I型、技術提案簡易評価型も適用する。特例監理技術者の配置は認めない。賃上げ企業への加点も行う。
 参加資格は、単体かJV。土木工事の経営事項評価数値が1200点以上であることなど。2010年4月1日以降に、RC構造の橋台か橋脚で、歩道橋およびフーチングのみの場合は除く躯体高さが10m以上であり、橋台または橋脚の基礎形式が既製杭で杭長35m以上の工事を施工した実績を求める。技術提案では、橋梁下部施工での配慮すべき具体的な施工計画を求める。
 概要は、RC橋脚工、作業土工、既製杭工72本、橋脚躯体工、特殊支保工、仮設工、土留・仮締切工など。工期は28年2月29日まで。工事発注規模は8億1000万円以上15億円未満。工事場所は埼玉県草加市柿木町字亀地先。
 SI型は、比較的軽微な設計図書の変更(目的物、発注者が指定する仮設物・工法の変更を含む)により、品質、環境、建設現場の安全性や生産性のさらなる向上などが期待される工事に競争参加者の技術向上提案を求める。発注者が技術向上提案の採用を決めた場合は、一度契約した後、予定価格の5%以内で請負代金を増額変更する。技術向上提案の採用に伴って変更できる具体的な費用の上限額は入札公告図書に記載する。