儀明川ダム/本体工発注へ実施設計着手/25年度内に委託先特定 | 建設通信新聞Digital

7月26日 土曜日

関東・甲信越

儀明川ダム/本体工発注へ実施設計着手/25年度内に委託先特定

 新潟県が計画する、儀明川ダム建設事業が新たなフェーズに入る。ダム本体の工事発注に向けて、2025年度内に実施設計の委託先を特定し、28年度末までに設計内容をまとめる方針だ。【新潟県/8月6日まで参加表明】
 同県は24日、「儀明川ダム本体実施設計業務」の公募型プロポーザルを公告した。参加表明書は8月6日まで、技術提案書は9月18日まで受け付ける。10月上旬に委託候補者を特定する。
 技術提案のテーマには、「弱層を基礎地盤とする重力式コンクリートダムの本体実施設計における留意点」「多様な貯水池運用(事前放流、下流環境負荷軽減、排砂)に対応するための取水放流設備設計における留意点」の2項目を設定している。
 参加要件は、建設コンサルタント業務の「河川、砂防及び海岸・海洋部門」に登録していること。15年度以降に重力式コンクリートダムの新規建設か再開発にかかる本体実施設計(修正設計を含む)を完了した実績を求める。
 儀明川ダムは、儀明川河川総合開発の中核事業で、儀明川と沢山川の洪水調整、流水の正常な機能維持、克雪用水を目的とする。
 概略設計は1987年度に実施したが、その後の地質調査、解析でさまざまな課題が浮き彫りとなったため、2022年度から概略設計の修正(ニュージェック担当)を進めてきた。
 実施設計では修正設計を踏まえながら、ダム本体と分水堰、導水トンネル、治山堰堤改良の設計などを実施する。また、工事発注に必要な協議資料、設計図をまとめる。CIMの適用を想定している。
 履行期間は29年3月下旬を予定する。業務規模は2億2000万円(税込み)を見込む。