風波・サンマが安い。スーパーのチラシに躍る値段を見ると、肉より魚派の筆者は思わずうれしくなる… | 建設通信新聞Digital

10月12日 日曜日

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風波・サンマが安い。スーパーのチラシに躍る値段を見ると、肉より魚派の筆者は思わずうれしくなる…

風波
 サンマが安い。スーパーのチラシに躍る値段を見ると、肉より魚派の筆者は思わずうれしくなる。近年は不漁もあって高値が続いていたため、庶民の食卓に戻ってきた喜びもひとしおだ◆魚を焼く煙や匂いは、どこか懐かしい暮らしの何気ない風景を思い出させる。ただ、この「当たり前」が続くには、海の資源管理や漁港のインフラ整備が欠かせない◆水揚げされたサンマがこんがり焼かれて食卓に並ぶ背後には、インフラを整備する人、運んでくれる人たちの働きがある。一尾の魚を手に取るまでの道のりは、見えない努力に支えられている◆舌鼓をうちながらふと思う。このまま、庶民の味は帰ってくるのだろうか。値段が安いのはうれしいが、その安さで誰かに泣いてほしくはない。骨までしゃぶるのは魚だけにしたいものだ。