【大地揺らす熱戦/張り詰める緊張感】
世界一は俺だ--。世界中の建機オペレーターが操作の腕前を競う「グローバルオペレータチャレンジ」のアジア地区予選が10月29、30の両日、埼玉県秩父市の秩父D-Tech Centerで開かれ、田中産業(新潟県上越市、田中朗之代表取締役)の宮嶋学生さんが優勝した。世界大会への出場権をつかんだ宮嶋さんは「自分がどこまで通用するか、挑戦する」と力を込めた。 グローバルオペレータチャレンジはキャタピラー社の企画で、今回で3回目。3年に1度開催される世界三大建機展の一つ「CONEXPO-CON/AGG」に合わせて世界大会を催し、前年から世界各地で予選会を開いている。同社の世界中のディーラーが予選会を開き、勝ち上がった精鋭が地区大会へ、さらに世界大会へと続く。
今大会は、三つある地区大会の一つ「アジアファイナル大会」。日本や中国、オーストラリアなど10の国・地域から19人のオペレーターが集まった。全員が2日間かけてショベル、ブルドーザー、ホイールローダの3機種に乗り込み、操作技術を競い合った。
「ブルルンッ」。静かな山奥の会場に力強いエンジン音が響き始めた。天候は快晴。運転席に秋晴れの日差しが差し込み、オペレーターの顔つきがきりりと引き締まる。次に進めるのは上位3人。緊張感が漂う中、審査員の「レディー、ゴー」のスタートフラッグで、建機が勢いよく飛び出した。
競技課題は建機ごとに、▽掘削▽押し出し▽積み込み--の三つの精度やスピード、安全性を試すもの。ルート上にはバケットでボールをすくうなどといった繊細な刃先操作が試されるポイントもある。凸凹の路面、曲がりくねった砂利道では、スムーズに走行しないとあっという間に制限時間が過ぎてしまう。通常なら完走すら難しい内容だ。
ただ、そこは予選会を勝ち抜いた腕自慢たち。緩急をつけた操作で巨大なマシンを巧みに動かす。ほとんどの参加者が悠々と課題をクリアした。スピードと繊細さを兼ね備えたハイレベルな争いに、ギャラリーからは大歓声が上がった。
今回、日本人の参加者は2人。世界への切符をつかんだ宮嶋さんは「ちょっとしたミスはあったが、ほぼ予定どおりだった。世界大会では表彰台入りを狙う」と気合がみなぎる。脇を囲む仲間に「一番てっぺんを取ってくれ」と囲まれ、ガッツポーズをとった。
阿波ロードサービス(徳島県、樫本孝代表取締役)の繁本進さんは8位で、惜しくも世界への切符を逃した。「全てを出し切ろうと臨んだが、緊張してしまった」と悔しさをにじませた。そんな姿に樫本氏は「この経験は今後に生きてくる。成長が楽しみだ」と背中をたたいた。
世界大会は2026年3月、米ネバダ州のラスベガス・コンベンション・センターで開かれるCONEXPO-CON/AGG、キャタピラー社ブースで開幕。宮嶋さんなどアジア地区代表3人のほか、カナダ・米国大陸、ヨーロッパの代表団が出場。全9人が世界ナンバーワンの座をかけて職人技を競う。
				世界一は俺だ--。世界中の建機オペレーターが操作の腕前を競う「グローバルオペレータチャレンジ」のアジア地区予選が10月29、30の両日、埼玉県秩父市の秩父D-Tech Centerで開かれ、田中産業(新潟県上越市、田中朗之代表取締役)の宮嶋学生さんが優勝した。世界大会への出場権をつかんだ宮嶋さんは「自分がどこまで通用するか、挑戦する」と力を込めた。 グローバルオペレータチャレンジはキャタピラー社の企画で、今回で3回目。3年に1度開催される世界三大建機展の一つ「CONEXPO-CON/AGG」に合わせて世界大会を催し、前年から世界各地で予選会を開いている。同社の世界中のディーラーが予選会を開き、勝ち上がった精鋭が地区大会へ、さらに世界大会へと続く。
今大会は、三つある地区大会の一つ「アジアファイナル大会」。日本や中国、オーストラリアなど10の国・地域から19人のオペレーターが集まった。全員が2日間かけてショベル、ブルドーザー、ホイールローダの3機種に乗り込み、操作技術を競い合った。
「ブルルンッ」。静かな山奥の会場に力強いエンジン音が響き始めた。天候は快晴。運転席に秋晴れの日差しが差し込み、オペレーターの顔つきがきりりと引き締まる。次に進めるのは上位3人。緊張感が漂う中、審査員の「レディー、ゴー」のスタートフラッグで、建機が勢いよく飛び出した。
競技課題は建機ごとに、▽掘削▽押し出し▽積み込み--の三つの精度やスピード、安全性を試すもの。ルート上にはバケットでボールをすくうなどといった繊細な刃先操作が試されるポイントもある。凸凹の路面、曲がりくねった砂利道では、スムーズに走行しないとあっという間に制限時間が過ぎてしまう。通常なら完走すら難しい内容だ。
ただ、そこは予選会を勝ち抜いた腕自慢たち。緩急をつけた操作で巨大なマシンを巧みに動かす。ほとんどの参加者が悠々と課題をクリアした。スピードと繊細さを兼ね備えたハイレベルな争いに、ギャラリーからは大歓声が上がった。
今回、日本人の参加者は2人。世界への切符をつかんだ宮嶋さんは「ちょっとしたミスはあったが、ほぼ予定どおりだった。世界大会では表彰台入りを狙う」と気合がみなぎる。脇を囲む仲間に「一番てっぺんを取ってくれ」と囲まれ、ガッツポーズをとった。
阿波ロードサービス(徳島県、樫本孝代表取締役)の繁本進さんは8位で、惜しくも世界への切符を逃した。「全てを出し切ろうと臨んだが、緊張してしまった」と悔しさをにじませた。そんな姿に樫本氏は「この経験は今後に生きてくる。成長が楽しみだ」と背中をたたいた。
世界大会は2026年3月、米ネバダ州のラスベガス・コンベンション・センターで開かれるCONEXPO-CON/AGG、キャタピラー社ブースで開幕。宮嶋さんなどアジア地区代表3人のほか、カナダ・米国大陸、ヨーロッパの代表団が出場。全9人が世界ナンバーワンの座をかけて職人技を競う。





							
					
					
					
							
							
							
								
	







	
	
	
        
        
        
        
        
	