今年の新語・流行語大賞の候補に、高市早苗首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が選ばれた。言葉を繰り返すことで確固たる信念を伝える姿勢を見せたが、賛否は割れた◆他方で地球の反対側、ブラジルでは「実行」の言葉が繰り返された。国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)に先立ち開かれた気候サミットの一幕だ◆演説に立ったグテーレス国連事務総長は「もはや交渉の時ではない。実行、実行、そして実行の時だ」とし、気候変動対策の加速を強く呼び掛けた。深刻さを増す気候災害に立ち向かうには、官と民、国と国を超えた協調が欠かせない◆「私たちは主導権を握ることも、破滅に導くこともできる」とグテーレス氏。最悪の結末を避けるための取り組みが、今まさに求められている。













