新住宅ブランド「GROUNDI」立上げ/地域の魅力高める/九電と九電不動産 | 建設通信新聞Digital

11月14日 金曜日

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新住宅ブランド「GROUNDI」立上げ/地域の魅力高める/九電と九電不動産

新ブランド発表会
完成イメージ
 九州電力と九電不動産は、ハイエンド向け新レジデンスブランド「GROUNDI」を立ち上げた。第1号物件は、福岡市中央区大濠で計画を進めており、2026年2月までの既存建物の解体完了、同年春の着工、28年3月の完成を目指す。第2号物件以降も計画中で、福岡県内に限らず幅広い地域での開発を想定している。 構想開始から3年をかけた一大プロジェクトとなる。ブランド名は、土地を表す「グラウンド」とイタリア語で出身・所属を意味する「ディ」を合わせた造語で、地域の自然・風土を建築空間に昇華した住まいづくりを展開する。その土地ならではの自然素材・風景を生かし、文化や歴史を尊重した固有性が高いレジデンスを目指す。大分県九重町の保有林を建築材として活用するなど、カーボンニュートラルに貢献する設備や仕様を採用する。
 第1号物件の「グラウンディ大濠」は、住宅全10戸で、最上階のプレミアムルームは3層構造250㎡超の専有面積を確保する。規模はRC・S造9階建て延べ2335㎡。世界的インテリアデザイナーの片山正通氏が建築・インテリアデザインを手掛け、限られた敷地を活用して森のような住まいを感じられる住まいを実現する。設計はリーメックが担当。施工者は未定としている。
 福岡市内で12日に開かれたブランド発表会に登壇した九電の西山勝社長は「マンションに住む人だけでなく、地域全体の魅力を高めるブランドを目指す」と強調。九電不動産の大神徳仁社長は、第1号物件の設計意図について「容積率を目いっぱい使うと形状が限られるため、住む人が心地よく感じられる、地域の価値を高める設計になっている」と語った。