風波・ある日の夕方、都心のビルの隙間を照らすあかね空を見上げ、ふと昔観た映画… | 建設通信新聞Digital

12月1日 月曜日

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風波・ある日の夕方、都心のビルの隙間を照らすあかね空を見上げ、ふと昔観た映画…

風波
 ある日の夕方、都心のビルの隙間を照らすあかね空を見上げ、ふと昔観た映画『ALWAYS三丁目の夕日』を思い出した。昭和30年代の東京下町が舞台のこの作品では、木造住宅がよく映る◆現在の都市部では、木造住宅が密集する地域の解消は喫緊の課題だ。阪神・淡路大震災で問題視され、2024年の能登半島地震でも延焼など大きな被害があった。だが、建築基準法の接道条件への適合など課題も多く、一筋縄とはいかない◆『三丁目の夕日』の世界は多くの日本人にとってノスタルジーの対象だが、その街並みには地震や火災に対するもろさが見え隠れしている◆古き良き時代を懐かしむだけでなく、安全な街を引き継ぐ責任がわれわれにはある。真に安心して暮らせる街であり続けるため、その歩みを大切にしていきたい。

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