世界最先端の水素基地を形成/日本の水素社会が本格起動/日本水素エネルギーと川崎重工業 | 建設通信新聞Digital

11月28日 金曜日

関東・甲信越

世界最先端の水素基地を形成/日本の水素社会が本格起動/日本水素エネルギーと川崎重工業

完成イメージ(提供:日本水素エネルギー)
左から橋本社長、福田紀彦川崎市長、小森卓郎経済産業大臣政務官、菅衆院議員、小渕優子衆院議員、斎藤保新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)理事長、原田社長
【施工=川崎重工・大成・東亜JV】
 日本水素エネルギー(原田英一社長)と川崎重工業(橋本康彦社長)は27日、川崎市扇島での液化水素受け入れ・貯蔵・出荷基地「川崎LH2ターミナル」の整備に向け、起工式を開いた。貯蔵容量5万m3の液化水素タンクと海上荷役設備、液化設備、ローリー出荷設備などを備える。川崎重工業・大成建設・東亜建設工業JVの施工で5月に着工済みで、2030年度の水素サプライチェーンの商用化実証完遂を目指す。
 原田社長は「本プロジェクトは、世界に先駆けて商用規模の水素サプライチェーン技術を実証しようとするものだ。この水素サプライチェーンは、日本が間違いなく世界最先端を走っている。川崎の地からクリーンエネルギーの新しい時代を切り開いていくことに、大きな責任と誇りを感じている。日本の産業力と国力の向上につなげていきたい」と意気込みを語った。
 来賓の菅義偉衆院議員は「総理在任中に2050年カーボンニュートラルを決断した。水素はさまざまな分野で活用できる脱炭素燃料で、カーボンニュートラル実現のためのカギとして大いに期待している」と思いを語った。
 橋本社長は「本日、日本の水素社会が本格的に起動した日であると申し上げたい。水素を技術と経済の強みとして、日本がトップであり続けられるよう、皆さんと一緒に進めていきたい」と強調した。
 建設地はJFEスチール東日本製鉄所跡地となる。