相模原市の斎場長寿命化DBO/4月に総合評価公告/WTOで6月申請受付 | 建設通信新聞Digital

12月1日 月曜日

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相模原市の斎場長寿命化DBO/4月に総合評価公告/WTOで6月申請受付

 相模原市は11月28日、DBO(設計・施工・運営)方式を採用する「相模原市営斎場長寿命化改修・運営事業」の実施方針と要求水準書案を公表した。供用開始から30年以上が経過し建物・設備ともに老朽化が進んでいる既存施設を長寿命化改修する。2026年4月にWTO対象となる総合評価一般競争入札を公告し、申請書は6月ごろ、提案書類は8月ごろに受け付ける。同年10月の落札者決定、27年3月の契約締結を目指す。
 参加形態は、複数企業で構成するグループとする。建設企業の参加資格は、延べ2000㎡以上の火葬場の施工実績があること。
 事業では、施設改修業務、統括管理業務、維持管理業務、運営業務を一括で委託する。任意提案で売店運営なども可能とする。施設の改修設計は27年4月、改修工事は28年4月に着手し、31年3月の工事完了を目指す。維持管理・運営期間は28年4月から46年3月末まで。
 要求水準書案によると、施設を運営しながらの工事になるため、利用者への影響を最小限に抑える工夫を講じることを求めている。工事では、既存火葬炉(10炉)設備全てを更新するほか、改修工事完了後、原則20年間は中規模改修工事が発生しないよう長寿命化する。
 市営斎場は、1992年10月に供用を開始した。施設や設備の老朽化が進んでいる一方で、高齢者人口の増加を踏まえた機能拡充も求められている。
 既存施設の規模はRC造地下1階地上2階建て延べ4256㎡。
 所在地は、南区古淵5-26-1の敷地約2万2617㎡。