高圧ガス工業が販売開始/カーボンオフセット付きアセチレンガス/国内初のGHG排出実質ゼロ | 建設通信新聞Digital

12月4日 木曜日

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高圧ガス工業が販売開始/カーボンオフセット付きアセチレンガス/国内初のGHG排出実質ゼロ

 高圧ガス工業は、日本初となるカーボンオフセット付きアセチレンガスの販売を始めた。J-クレジット制度を活用し、アセチレンガスのライフサイクル(製造・運送・使用・廃棄)で発生する温室効果ガス(GHG)をカーボンクレジットで相殺(オフセット)して排出量を実質ゼロにする。同社グループは、顧客ニーズと外部環境の変化に対応した製品開発を進め、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。
 GHG排出量削減効果の算定方法や運用面の妥当性を担保するため、国際審査・認証機関であるソコテック・サーティフィケーション・ジャパンの第三者認証を取得済み。カーボンオフセット付きアセチレンガスは、高圧ガス工業の神奈川、名古屋、京都、播磨の国内4工場で製造した同社所有の41リットルアセチレン容器で出荷・販売する。対象は北海道、沖縄を除く国内地域。
 鉄筋のガス圧接継ぎ手の施工や溶接などに使用するアセチレンガスのカーボンオフセットは、政府が2050年までにGHG排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」の実現を目指す中、建設現場単位でのスコープ1(直接排出)・2(間接排出)の削減に寄与する取り組みとなる。