四日市市/債務負担に2.7億/新図書館等拠点施設設計 | 建設通信新聞Digital

12月4日 木曜日

中部・北陸

四日市市/債務負担に2.7億/新図書館等拠点施設設計

 三重県四日市市は、2025年度11月補正予算案に知と交流の拠点施設(新図書館等拠点施設)整備の基本設計業務委託費として26年度までの債務負担行為限度額2億7100万円を設定した。25年度内に基本設計者の選定手続きに着手する予定だ。
 同施設は、市役所北側民有地(諏訪町8-23)に新設する。事業範囲は約3700㎡。階数は7階建てを想定する。延べ床面積は、▽滞在型図書館(6800㎡)▽多世代交流(3300㎡)▽情報発信・コミュニケーション(200㎡)▽幅広い市民が気軽に立ち寄れる憩い空間(400㎡)▽その他供用エリア等(2450㎡)--の計1万3150㎡とした。併設駐車場は約200台を予定する。
 基本設計では、9月12日に起きた記録的大雨を踏まえて、施設からの雨水流出抑制策も検討する。
 概算事業費は127億-157億円で、このうち建物整備費は120億-150億円とした。実施設計・施工一括のDB方式を採用する方針で、27年度に実施設計、28年度に本体工事に着手する。29年度の供用を目指す。
 新図書館は当初、近鉄グループが商業ビル「スターアイランド」跡地に建設する複合施設内に設置する予定だった。しかし、同グループが建設工事費の高騰などを理由に事業を延期。再開の協議が整わなかったため、施設内の設置を断念し、市単独での整備計画を進めている。