野村ダムのハイブリッド化/グリーン電力エンジに/水力発電所設置 | 建設通信新聞Digital

12月4日 木曜日

中国・四国・九州

野村ダムのハイブリッド化/グリーン電力エンジに/水力発電所設置

 四国地方整備局は、「野村ダム新水力発電所設置・運営事業」の事業候補者にグリーン電力エンジニアリング・長大JVを特定した。野村ダムに民間活力を導入し、放流水を活用した新たな発電設備を増設する。カーボンニュートラルと地域振興を両立するハイブリッドダムとして、四国では初めての試みとなる。
 既設の管理用発電設備に利用できていない放流水を有効活用するため、新たな水力発電所を設置・運営する。公募型プロポーザルで特定された同JVは、事業計画や資金計画、電気工作物の設計・施工、管理運営を担当する。協議・申請・許可、設計などに2年、建設工事に3年を見込み、運用開始は2030年11月を想定する。
 野村ダムは、愛媛県西予市野村町の肱川水系肱川に建設した重力式コンクリートダム。総貯水容量は1600万m3、有効貯水容量は1270万m3。洪水調節可能容量を有効活用するため、低水放流管を増設する再開発事業が進んでいる。