青森県東青県土整備事務所は、ＷＴＯ対象の「貴船川大規模特定河川工事」を一般競争入札した結果、４３億８０００万円（税別、以下同）の仙建工業・鹿内組ＪＶに決めた。２ＪＶが参加し、１ＪＶは辞退した。予定価格は４６億００３２万円に設定していた。
　青森市東部を流下する貴船川は、同市野内地域の河口付近の市道と県道、青い森鉄道の三つの橋梁が連続する区間の流下能力が不足しており、大雨の際には度々氾濫を起こしている。
　このため、貴船川大規模特定河川事業の一環で、青い森鉄道の鉄道橋梁をＰＣＲ（プレストレスト・コンクリート・ルーフ）工法で築造する。
　工事は、青い森鉄道の既設線路を供用しつつ、河川を渡河するために設置してあるボックスカルバートと線路間にプレキャストＰＣ桁を推進し、下路桁形式の横断構造物を築造することでアンダーパスを拡大する。桁は鉄道方向の長さが約４０ｍ、幅１７.５ｍ。工期は２０３２年３月２５日まで。橋梁詳細設計は八千代エンジニヤリングが担当した。