着工時期9月に延期/事業費277億に増額/芦屋駅南再開発 | 建設通信新聞Digital

12月15日 月曜日

関西

着工時期9月に延期/事業費277億に増額/芦屋駅南再開発

現在の駅南側エリア
 兵庫県芦屋市は、JR芦屋駅南地区の再開発事業の着工時期を2026年1月から同年9月に延期することを明らかにした。用地取得に遅れが生じていることが主な原因で、完成時期は30年度末を見込んでいる。現在は駅前線の道路拡幅に向けた地下埋設物の撤去、移設工事などを進めている。再開発ビル、自転車駐車場、ペデストリアンデッキの敷地整備工事は今年度末から着手する予定だ。
 また、資材価格や人件費の高騰のほか、再開発ビルに整備する公益施設の規模の見直しに伴い、事業費は昨年2月時点の190億円から277億3000万円に増額となった。このうち建築工事費は157億3000万円としている。
 公益施設の規模は当初412㎡だったが、市民アンケートの結果などを踏まえ1070㎡に増床する。整備内容は「集える場所」をコンセプトに、カフェやステージ、新形態の図書館などを検討している。来年度から市民検討会を開き、空間デザインや提供する公共サービスの方向性を固める方針だ。
 事業は、JR芦屋駅南地区(業平町、上宮川町の一部)の敷地約1.1haを対象とした第2種市街地再開発。商業施設や住宅(約50戸)、公益施設、駐車場などで構成する再開発ビルを建設する。規模はRC造地下2階地上11階建て延べ1万6080㎡。特定建築者として東急不動産が参画している。