成田国際空港会社(NAA)と千葉県は12月15日、千葉県成田市のNAA本社内で自動物流道路実証実験の開始式典を開いた。国土交通省が公募した実証実験事業者にNAAと千葉県、PLiBOTのグループとして採択された取り組みで、大林組や大成建設などが成田空港の周辺道路で複数の自動搬送機器を実証実験する。
冒頭、千葉県の熊谷俊人知事は「自動物流の実現に向け、各企業が挑戦している。さまざまな課題を検証し、成田空港周辺での取り組みをわが国のリーディングケースとし、広域基幹ネットワークにも自動物流を活用して成田と羽田の物流搬送にも生かしたい」と話し、NAAの藤井直樹社長は「自動物流は、インフラサイドの支援があって初めて安全な運航ができる。知見を積み重ね、実証を実装につなげられるよう、場を提供していきたい」と述べた。
実証実験は、成田空港内の道路と県道用地のトンネル内で、2026年3月末まで実施する。搬送機器の走行安定性や加減速性能の最適化、屋外走行時のモニタリング方法の確立のほか、トンネル内での通信技術の安定化、実際の道路環境での通信影響の把握なども予定している。
12月15日は、大成建設と大成ロテック、ティアフォーが開発している技術の自動走行実験を実施した。自動走行車両が自己位置を把握するためのLiDAR(レーザー式測距装置)は、トンネル内で位置情報にズレが生じがちなため、トンネル壁面などに等間隔で反射材を設置することで、安定走行を実現する技術となる。実験時は、隣の車線を一般車両が走行するトンネル内を自動運転車両が安定的に走行した。
ナガセテクノサービスとTracteasyが開発しているトーイングトラクターは、車両前方の上部と下部に設置したLiDARで自己位置を把握しながら走行する電動車両で、約1tまで台車をけん引できる。実験では、公道脇の歩道上を安定走行・停止した。
大林組とPLiBOTが開発した「タフ・ドンキー」は、建設現場内でエレベーターと連動しながら建設資材を自動搬送する大林組が開発したソフトウェアをベースにした自動カート。屋内はLiDAR、屋外はGNSS(衛星測位システム)で自己位置を把握する。時速18㎞で、500㎏を積載できる。
今後は、大林組とPLiBOT、ecoro GmbHが開発中の「ecoro shuttle」、CUEBUSが開発中のリニアモーター型搬送機も実験する予定だ。
冒頭、千葉県の熊谷俊人知事は「自動物流の実現に向け、各企業が挑戦している。さまざまな課題を検証し、成田空港周辺での取り組みをわが国のリーディングケースとし、広域基幹ネットワークにも自動物流を活用して成田と羽田の物流搬送にも生かしたい」と話し、NAAの藤井直樹社長は「自動物流は、インフラサイドの支援があって初めて安全な運航ができる。知見を積み重ね、実証を実装につなげられるよう、場を提供していきたい」と述べた。
実証実験は、成田空港内の道路と県道用地のトンネル内で、2026年3月末まで実施する。搬送機器の走行安定性や加減速性能の最適化、屋外走行時のモニタリング方法の確立のほか、トンネル内での通信技術の安定化、実際の道路環境での通信影響の把握なども予定している。
12月15日は、大成建設と大成ロテック、ティアフォーが開発している技術の自動走行実験を実施した。自動走行車両が自己位置を把握するためのLiDAR(レーザー式測距装置)は、トンネル内で位置情報にズレが生じがちなため、トンネル壁面などに等間隔で反射材を設置することで、安定走行を実現する技術となる。実験時は、隣の車線を一般車両が走行するトンネル内を自動運転車両が安定的に走行した。
ナガセテクノサービスとTracteasyが開発しているトーイングトラクターは、車両前方の上部と下部に設置したLiDARで自己位置を把握しながら走行する電動車両で、約1tまで台車をけん引できる。実験では、公道脇の歩道上を安定走行・停止した。
大林組とPLiBOTが開発した「タフ・ドンキー」は、建設現場内でエレベーターと連動しながら建設資材を自動搬送する大林組が開発したソフトウェアをベースにした自動カート。屋内はLiDAR、屋外はGNSS(衛星測位システム)で自己位置を把握する。時速18㎞で、500㎏を積載できる。
今後は、大林組とPLiBOT、ecoro GmbHが開発中の「ecoro shuttle」、CUEBUSが開発中のリニアモーター型搬送機も実験する予定だ。











