飛島建設と第一カッター興業は、阪神高速道路と共同開発した鋼合成鈑桁橋の急速撤去技術「Hydro-Jet RD工法」の適用対象に、「馬蹄(ばてい)形ジベル方式」を追加した。鋼桁と床版の接合部のコンクリートとずれ止めを同時に切断することが難しい馬蹄形ジベルでも、床版の急速取り替えが可能になった。従来のスタッドジベル方式とともに展開し、鋼合成鈑桁橋床版の更新工法の適用範囲を拡大する。 同工法は、鋼桁への影響を最小限に抑えつつ、一般車両の通行を妨げずに床版の下側から超高水圧(ウオータージェット=WJ)で鋼桁と床版を分離するもの。通行止め前に接合部のコンクリートを撤去してずれ止めを露出させることで、通行止め後の作業を最小限に抑え、工期短縮と省力化を実現する。
鋼合成鈑桁床版橋の取り替え工事において、馬蹄形ジベル方式は、一般的なスタッドジベル方式に比べて撤去に掛かる時間が約2倍となる課題があった。馬蹄形ジベル方式に対応した急速撤去技術はなく、標準工法を採用していた。そこで、飛島建設と第一カッター興業は、馬蹄形ジベル方式にも対応できる工法を開発した。
馬蹄形ジベルに対応した同工法を、東北自動車道胆沢川橋床版取替工事の石田橋の上下線で初めて採用した。床版撤去工程のネックだったジベルの切断作業で、管理基準値を満たすWJ切削精度を確保しつつ、想定した速度で桁から床版を撤去した。
同規模の橋梁での撤去に掛かる期間は、標準工法では19日間だが、今回は下り線の径間において昼間作業の13日間で完了。上下線それぞれで約10日間の工程短縮を実現した。
鋼合成鈑桁橋全般に同工法の適用を拡大していく。桁の位置に影響を受けずに床版を切り出せる同工法の特徴を生かし、半断面施工での夜間の短時間規制への対応についても開発を進めたい考え。
鋼合成鈑桁床版橋の取り替え工事において、馬蹄形ジベル方式は、一般的なスタッドジベル方式に比べて撤去に掛かる時間が約2倍となる課題があった。馬蹄形ジベル方式に対応した急速撤去技術はなく、標準工法を採用していた。そこで、飛島建設と第一カッター興業は、馬蹄形ジベル方式にも対応できる工法を開発した。
馬蹄形ジベルに対応した同工法を、東北自動車道胆沢川橋床版取替工事の石田橋の上下線で初めて採用した。床版撤去工程のネックだったジベルの切断作業で、管理基準値を満たすWJ切削精度を確保しつつ、想定した速度で桁から床版を撤去した。
同規模の橋梁での撤去に掛かる期間は、標準工法では19日間だが、今回は下り線の径間において昼間作業の13日間で完了。上下線それぞれで約10日間の工程短縮を実現した。
鋼合成鈑桁橋全般に同工法の適用を拡大していく。桁の位置に影響を受けずに床版を切り出せる同工法の特徴を生かし、半断面施工での夜間の短時間規制への対応についても開発を進めたい考え。











