環境省が進める電動建設機械の普及促進に向けた、さまざまなモデルケース構築の一つとして、直轄工事の現場で電動建機を試行運用したことが分かった。国民公園である京都市上京区の京都御苑(ぎょえん)駐輪場整備のすき取り工事などの作業で、1日から22日にかけて電動建機を試行使用した=写真。
電動建機を使ったのは京都御苑管理事務所が発注した「令和7年度京都御苑駐輪場整備工事」。この工事の発注に当たり、入札説明書では「本省が実施する電動建機試験運用調査対象工事で、本省が調達する電動建機を使い工事の一部で電動ショベルによる掘削を想定し試験運用する」と明記。発注者指定案件として、電動建機使用を条件とした国内初の事例となった。
使用した建機は、日立建機のバッテリー式電動ショベル「ZE85」。環境省の電動建機試行運用で同社製を使うのは今回が初めて。これまでの試行運用で通算7社の電動建機を使った。また、環境省直轄工事での電動建機の試行運用は2例目となる。
施工者は河原勝庭園(京都市)で、協力企業の田原建設(同)が電動建機の試行作業を担った。
試行使用後の聞き取りで、電動建機のオペレーターは「運転歴34年で今回初めて電動建機を使った。最初からスムーズに使うことができた。パワーや旋回スピードは従来機と変わらず、操作性も同じで作業効率は従来機と同等といえる。騒音はわずかで振動も(ディーゼル式の従来機と比べ)少なくなった」とコメントした。
一方で、従来機はエンジンをかけたらすぐに動くが、「電動建機は電源を入れてから操作画面の起動に1-3分程度かかる感覚」「充電時の手数が多い」などの声もあった。課題としては、現場に充電設備を備える際の電源確保を挙げていた。
環境省は今後も、適用可能な現場での試行作業を通じて、電動建機の普及促進に取り組む方針だ。
電動建機を使ったのは京都御苑管理事務所が発注した「令和7年度京都御苑駐輪場整備工事」。この工事の発注に当たり、入札説明書では「本省が実施する電動建機試験運用調査対象工事で、本省が調達する電動建機を使い工事の一部で電動ショベルによる掘削を想定し試験運用する」と明記。発注者指定案件として、電動建機使用を条件とした国内初の事例となった。
使用した建機は、日立建機のバッテリー式電動ショベル「ZE85」。環境省の電動建機試行運用で同社製を使うのは今回が初めて。これまでの試行運用で通算7社の電動建機を使った。また、環境省直轄工事での電動建機の試行運用は2例目となる。
施工者は河原勝庭園(京都市)で、協力企業の田原建設(同)が電動建機の試行作業を担った。
試行使用後の聞き取りで、電動建機のオペレーターは「運転歴34年で今回初めて電動建機を使った。最初からスムーズに使うことができた。パワーや旋回スピードは従来機と変わらず、操作性も同じで作業効率は従来機と同等といえる。騒音はわずかで振動も(ディーゼル式の従来機と比べ)少なくなった」とコメントした。
一方で、従来機はエンジンをかけたらすぐに動くが、「電動建機は電源を入れてから操作画面の起動に1-3分程度かかる感覚」「充電時の手数が多い」などの声もあった。課題としては、現場に充電設備を備える際の電源確保を挙げていた。
環境省は今後も、適用可能な現場での試行作業を通じて、電動建機の普及促進に取り組む方針だ。











