フィンランドのロヴァニエミ市には、世界中からサンタさんへの手紙が届く郵便局がある。サンタクロース村で知られるが、第二次世界大戦で壊滅的な打撃を受けたまちでもある◆冬は極夜が訪れる。住まいを失う心細さは想像に難くない。建築家アルヴァ・アアルトが考案したトナカイの頭を模した都市計画のもと、焦土は人の営みを取り戻した◆日本でも、未来を信じる先人たちの手で戦後の廃虚から都市が築かれてきた。そこには、心に希望をともす建築の力があったはずだ◆実は日本は、サンタさんからの手紙も届く珍しい国だ。遠いフィンランドからの1通を暖かな住まいで待てる日常こそ、先人が懸命に築いてきたものに他ならない。まちをつくり、家を建てる。その営みの先には、いつの時代も子どもたちの笑顔がある。












