国土交通省建築BIM推進会議の「BIMモデルの形状と属性情報の標準化検討部会」(部会2)の継承組織となる『BIM標準情報活用協会』(BIMSIA、会長・安田幸一東京科学大名誉教授)が本格始動した。部会2で検討したBIM標準化と、BIM図面審査やデータ審査の環境整備を引き続き進めるとともに、今年3月に解散したBIMライブラリ技術研究組合(BLCJ)が作成してきた研究成果の実務実装を図る。標準化とAI(人工知能)活用の両輪で、会員拡大とBIM一般化を目指す。
BIMSIAは、部会2を担当してきたBLCJの継承団体として2025年11月に創立し、初の定時社員総会を11日、東京都千代田区のパレスサイド・ビルディングで開いた=写真。総会には設計事務所、ゼネコン、設備、メーカー、ソフトウエアベンダーなど約20社が参加し、25年度決算、26年度事業計画案、収支予算案などを承認した。1期目を準備期間と捉え、26年度を事実上の初年度として取り組みを本格化させる。
BIMSIAは、5月末に国交省の建設GX(グリーントランスフォーメーション)/DX(デジタルトランスフォーメーション)補助事業に採択され、部会2の運営を正式に継承。4月に始まったBIM図面審査の環境整備に対応するとともに、29年の開始を予定するBIMデータ審査の入力標準属性項目の検討、デジタル審査のための「法規BIMモデル」の試作・検討、既存サンプルモデルの調整などを担う。推進会議が今後示すロードマップに基づき検討を本格化させる。
通常事業では、BLCJの研究成果であるBLCJオブジェクト標準Ver.2.1や属性項目リストなどを引き継ぎ、実装段階に落とし込むのが目標となる。「標準属性項目を活用したデータ連携の検討と実装に向けた調整(意匠・設備)」「AIエージェントを活用したデータ連携の検討と実装に向けた調整(同)」「AIを活用した法適合チェックの検討とツール化に向けた調整(意匠・構造・設備)」「確認申請のBIM化へのBIM導入対応やEIR(発注者情報要件)/BEP(BIM実行計画)などの活用についての情報収集と提言」の四つを柱に展開する。
安田会長は総会で「BIMは省人化や多様な関係者が同じ目線で議論できるメリットがある。業務効率化にとどまらず、人間性を生かした建築のクオリティー向上に結び付けられるようにしたい。参加者を増やし、実務に落とし込むことでBIM一般化を目指したい」と目標を話した。
