四国地方整備局中村河川国道事務所が高知県黒潮町に整備中の「窪川佐賀道路荷稲トンネル」で22日、貫通式が開かれた。主催は施工を担当している竹中土木。南海トラフ地震発生時の代替道路として“命の道”となるほか、地域経済活性化に寄与する。工事関係者ら約50人が出席し、地域を支える社会インフラ完成に向けた大きな節目を祝った。2025年9月の掘削開始から1年弱、難しい地山状態を前に幾度となく支保パターンを変更するなど“現場の声”をしっかりと聞きながら無事故で完遂した。
式典では、竹中土木の津山凌一現場代理人の『掘削開始』の発声を合図に、機械を使用して貫通前最後の掘削を行った。切り羽から光が差し込むと工事関係者から拍手が起こった。津山現場代理人が田中直樹監理技術者に無事貫通したことを報告し、全員で万歳三唱で祝った。トンネル掘削を担当した協力会社の木部建設の早瀬章雄作業所長、土門吉徳氏、古賀大輔氏が貫通点清めの儀を執り行った。鏡開きには、竹中土木の升島寛彰四国支店長や木部建設の木部哲実社長らも参加した。その後、竹中土木大阪本店工事部の岡田浩部長の発声で乾杯した。
施工者を代表して升島支店長は「施工条件や複雑な地山の改良など多くの課題があったが、皆さまの指導はもとより、作業所一人ひとりの努力で無事きょうを迎えることができた」と感謝を述べた。さらに「貫通は一つの通過点だ。まだ工事は残っている。竣工まで一丸となって品質と安全に取り組んでいく」と意気込みを述べた。
同トンネルは、高知県黒潮町と小黒ノ川を結ぶ延長458m。国道56号窪川佐賀道路の一部となる。四国横断自動車道や片坂バイパス、佐賀大方道路と一体となって高規格道路ネットワークを形成する。
