西尾レントオールは23日、千葉県佐倉市の東京機械センターで、Polyuse(ポリウス、東京都港区)が開発した建設用3Dプリンター「Polyuse One」を使ったデモンストレーションを公開した。同社は20代を中心とした専門チームによる支援体制を整備しており、レンタルを軸に、今後はプレキャスト製品(2次製品)の販売も視野に入れながら事業展開を進める考えを示した。
同社はレンタル会社として国内で唯一、Polyuse Oneを保有しており、2025年11月のレンタル開始以降、東日本では初めてとなるデモンストレーションを行った。24日にも開催し、2日間で建設会社や設計事務所、建設コンサルタント会社などから約110人が参加した。
西尾レントオールの中野浩二取締役兼東京支店長は「型枠大工の不足により工事が進まない現場が増えており、現場は非常に困っている。建設用3Dプリンターを活用すれば、工期短縮や人件費の抑制につながる」と強調。その上で、レンタル開始以降は2次製品の製造を依頼されるケースも増えていることを明らかにした。
田中浩二取締役は「物価高で施工会社の利益が圧迫される中、高価でも価値のある新技術製品をレンタルを通じて社会に普及させることが当社の使命だ」と述べ、建設用3Dプリンターの普及に一層力を入れる考えを示した。
同社は現在、岡山県にPolyuse Oneを配置し、3Dプリンター本体と製作スペースを提供する「オフサイト」と、本体のみを貸し出す「ニアサイト」の2方式で運用している。最大造形サイズは全幅3000×奥行き2500×高さ1900mmで、これまで複数件のレンタル実績がある。建設用3Dプリンターへの業界の関心は高く、今後さらなる需要拡大を見込んでいる。
デモンストレーションに参加した金杉建設(埼玉県春日部市)の藤沼修工務部長は「今後、直轄工事などで活用できそうな案件があれば、適材適所で導入していきたい」と期待を寄せた。
ポリウスの相澤正宏営業リーダーは「西尾レントオールは販売網や業界とのパイプが広い。われわれは、そのネットワークを通じて現場のニーズを拾っていける。本日のデモンストレーションは、当社にとっても意義深いものになった」と話した。
