NEXCO西日本は、14日に「2026年熊本地震」により被災した九州自動車道の全線で通行を再開し、同じく18日には南九州自動車道も一部区間を除き応急復旧を完了した。同社と建設業界、学識者が総力戦で対応した結果、7月28日の発災から21日間という異例のスピードでの復旧を成し遂げた。
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同社は、発災直後に非常体制を発令。同社とグループの社員が一体となり、最大で1日当たり275人が作業に当たった。7月28日の当日から緊急点検を始め、29日には被災状況を把握した。学識者や建設業界団体などと現地を確認し、概略応急復旧計画を策定。30日から復旧作業に着手した。
九州道では川田橋と片野川橋が特に大きな被害を受け、うち川田橋の復旧が全線開通に最も重要な工程だった。同橋は、強い力が加わり、A1橋台部の桁端部が損傷していた。上り線の橋桁は極度に変形し、車重を支えられないと判断した。一方、下り線は比較的損傷が小さかったため、下り線を復旧することが決まった。
7月30日にはベントを設置。損傷した床版を切断した。橋台と橋桁を一体化させるためにコンクリートを充てんし、補強する作業を行った。9日には緊急車両が通行できるようになり、14日には一般車両の通行が可能な状態となった。一方で、上り線を含めた本格的な復旧が今後必要となる。
片野川橋は、地震により隙間が発生したため、7月30日にベントを設置し、7日からジャッキアップと鋼製支保工を実施後、隙間を埋めるためにコンクリートを打設した。このほか、全線で段差修正や通信ケーブルの復旧などを全力で進めた。
南九州道の妙見第一橋は、断層がずれたことで橋梁にも段差が生じ、勾配が変化している。6日には学識者で構成する検討委員会を設置し、被災メカニズムの解明や本復旧に向けた検討に着手した。今後は本復旧と防災・減災対策を進め、安全・安心な高速道路ネットワークの再構築を目指す。
復旧に協力した企業は次のとおり。
▽駒井ハルテック▽名村造船所▽川田建設▽IHIインフラスクエア▽エム・エムブリッジ▽川田工業▽日本鉄塔工業▽愛亀▽大林道路▽奥村組土木興業▽ガイアート▽鹿島道路▽ショーボンド建設▽戸田建設▽日特建設▽日本道路▽松尾建設▽KDDI▽三ツ矢建設工業。
