母校の●(いしへんに夾)合(そあい)憲三栄誉教授が2026年ノーベル化学賞を受賞した。自分と同じ分子を爆発的に増やす「不斉自己触媒反応」を発見し、生命起源の謎解きにつながる研究として注目された。この快挙は、東京理科大学の卒業生としてうれしく思う◆●(いしへんに夾)合教授は、「完全に解明したわけではなく、まだまだ分からない。面白いことがあるはず」と語る。地道な基礎研究や技術者の興味を追求できる環境こそが、将来のブレイクスルーを生み出す◆民間企業の研究開発では、他部署との折衝や利益などを考えながらの最適解が必須だ。建設業界では、公共工事で技術を正しく評価する入札制度などが普及のきっかけになり得る◆国内の高レベルな研究環境を生かす教育の在り方や、技術者の熱意を尊重する機運の醸成が、業界変革の鍵になる。
