関東地方整備局は10月29日、事業評価監視委員会(委員長・久保田尚埼玉大名誉教授・日大客員教授)の2026年度第3回会合を、さいたま市のさいたま新都心合同庁舎で開いた。再評価案件6件(一括案件審議2件、重点審議案件4件)を審議し、いずれも事業の継続を了承した。同局と東日本高速道路会社が事業主体となる「東関東自動車道水戸線(潮来~鉾田)」は、発生土の運搬量変更などに伴い事業費を約165億円増額した。
重点審議案件のうち「東関東自動車道水戸線(潮来-鉾田)」は、茨城県潮来市延方から鉾田市飯名を結ぶ延長30.9㎞の高規格幹線道路。事業費は、前回評価(24年度)から165億円増の2265億円となる。事業費増額の要因として材料単価・労務費の上昇などで約50億円、想定より地下水位が高い区間や土の性状が悪い区間で発生土約76万m3を仮置き場へ運搬する必要が生じたため、約59億円を増額したほか、土質改良が必要な土量の変更で約17億円、切り土部の路面改良で約21億円の追加を盛り込んだ。
また、「一般国道246号厚木秦野道路(厚木区間・伊勢原区間)」「同(伊勢原西~秦野中井」を一体評価した。厚木区間・伊勢原区間は、「橋梁計画の変更に伴う増加」で約150億円、「トンネル計画の変更に伴う増加」に約65億円など計約325億円を増額し、全体事業費は1225億円とする。伊勢原西~秦野中井は事業費に変更がなかった。ともに事業期間は27年度から6年延長し、33年度の完成を予定している。引き続き用地取得、調査・設計、工事を推進する。審議では、広域ネットワークの形成や並行する国道246号の交通混雑緩和や安全性向上、沿線の経済活動支援、物流効率化の観点から「事業継続」とする同局の対応方針案を了承した。
このほか、「川崎港東扇島~水江町地区臨港道路整備事業」は、労務費高騰のほか、作業量や施工計画の見直しに伴う約500億円の事業費増額などを主に再評価し、継続を認めた。
また「国営常陸海浜公園」「浅間山直轄火山砂防事業」の2件を一括審議し継続を了承した。
常陸利根川直轄河川改修事業、富士川総合水系環境整備事業は、各フォローアップ委員会で審議・了承した内容を報告した。
