24年度に基本計画策定/道の駅への導入機能拡充/周南市 | 建設通信新聞Digital

5月17日 金曜日

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24年度に基本計画策定/道の駅への導入機能拡充/周南市

 山口県周南市は、「道の駅ソレーネ周南の機能拡充(パーク化)」に関する取組状況を市議会環境建設委員会で報告した。通過型から通過型+滞在型(目的地化)への進化を目指すなどのパーク化の基本的な方向性(案)に沿った優先的導入機能として、現在の物販・休憩機能との親和性が高く、民間活力の導入が期待できる機能をイメージしている。2024年度から着手する基本計画策定の中で、最終的な導入機能を決定する。24年度予算案には、基本計画策定や駐車場拡張・再編のための用地交渉などの経費3057万円が計上されている。
 優先的に検討する導入機能(案)では、既存施設の改修、既存敷地内への設置、敷地を拡張しての設置を想定。屋外には芝生広場や親水護岸・夜屋川のほか、駐車場拡張・再編などの機能、屋内には子ども・親子(食の加工体験施設など)、健康・アクティブ(フィットネススタジオなど)、周辺地域などの魅力向上(入浴・宿泊施設)、農林水産業振興(物販、レストランなど)、施設の利便性向上(情報発信コーナーなど)をイメージしている。
 基本計画の中で、施設規模、敷地内への配置や動線、設備・運営コスト、売り上げ・収支見込み、各種法令などへの適合、民業や周辺地域への影響、整備・運営への民活導入可能性などを検討し、最終的に導入する機能を決定する。また、対象用地の範囲や整備・運営手法、事業スケジュールなども盛り込む。
 道の駅ソレーネ周南は、14年の開設後、10年目を迎える。高い集客性を維持するなど、今後の飛躍の可能性が見いだせる一方、物販施設や休憩施設、情報発信施設などの受け入れ機能不足が課題となっている。また、国の「防災道の駅」の認定を受け、新たな機能が付加されるとともに、社会情勢や周辺環境の変化、市民ニーズへの対応など、地方創生を加速する拠点への進化が求められている。こうした背景を踏まえ、道の駅のパーク化を目指して機能を拡充する。既存施設の設計は内藤廣建築設計事務所、施工は洋林建設・三和建設JVが担当した。