総合評価 WLB企業の対象拡大/段階選抜以外も加点/四国整備局港湾 | 建設通信新聞Digital

5月18日 土曜日

行政

総合評価 WLB企業の対象拡大/段階選抜以外も加点/四国整備局港湾

 四国地方整備局港湾空港部は、総合評価方式におけるWLB(ワーク・ライフ・バランス)推進企業の加点評価対象を拡大する。4月1日以降に公告する案件から、技術提案・交渉方式の優先交渉権者との業務契約や港湾土木工事A等級、WTO対象工事まで評価対象となる。これまでは、港湾土木工事A等級(WTO対象)のうち、段階的選抜方式のみだった。
 2024年度入札契約・総合評価方式の実施方針では、技術提案評価型(S型)の提案数を1テーマにつき2、3提案とする。競争参加者と発注者双方の負担軽減が目的。S型2テーマでWTO段階選抜以外の場合は、技術提案の評価60点、賃上げ評価4点、WLB認定評価1点とし、加算点合計は65点に設定する。段階選抜の加算点は64点となる。
 自治体実績評価は、原則としてチャレンジ型を併用し、企業と技術者の工事成績点、表彰は評価対象外とする。直轄工事の施工実績を持たない企業の受注機会の拡大を促す。B等級以下の港湾土木工事で数件試行する予定だ。
 提出書類の日数は、働き方改革の観点から余裕を持たせる。従来「11日以上」だった公告から競争参加資格確認資料の提出期限までは「15日以上」を確保する。見積参考資料の公開日から質問書の提出期限までの期間は「2日」から「4日」に見直す。技術提案評価型(S型)など一部工事で試行する。
 コンサルタント業務では、プロポーザル方式と総合評価方式を対象に、評価項目のうち、実施方針にかかる部分の提出を省略する。具体的には、「業務理解度」の目的、条件、内容や「実施手順」の実施フローと工程計画などは評価しない。