大津道路などに着手/佐賀導水路老朽化対策も/九州整備局予算 | 建設通信新聞Digital

5月21日 火曜日

行政

大津道路などに着手/佐賀導水路老朽化対策も/九州整備局予算

 九州地方整備局は、2024年度の予算概要をまとめた。直轄事業は前年度比5%減の2719億円(うち一括配分884億円)、補助事業は4%減の5482億円(211億円)で、総額は5%減の8201億円(1095億円)となった。河川は佐賀導水路老朽化・耐震対策など、道路は国道57号大津道路などに着手する。 =5面参照
 直轄事業費の内訳は治水652億円、海岸38億円、道路1554億円、港湾274億円、空港149億円、都市水環境9億円、公園20億円、営繕関係19億円となっている。ゼロ国債は直轄と補助を合わせて168億円。
 河川関係は、流域治水プロジェクトに基づく本明川ダムの建設、城原川ダム・川辺川ダムの流水型ダムの建設に向けた事業を推進するほか、19年8月豪雨で被災した六角川や23年7月豪雨で被災した巨瀬川などの緊急治水対策プロジェクトを進める。ダム関連では、本明川ダムに31億円を配分した。本体や付替道路工事などに充てる。
 新規に佐賀導水路老朽化・耐震対策、白川固定堰群改築、緑川ダムリフレッシュ、川辺川大規模特定河川、井崎川稽古屋地区堤防、金田地区引堤、東郷地区引堤を盛り込んだ。
 道路関係は、国道201号八木山バイパスに52億円、国道3号博多バイパス(下臼井~空港口)に5億円、国道208号有明海沿岸道路(大牟田~大川)と大川佐賀道路に各26億円、国道3号芦北出水道路に92億円を配分。新規では、国道57号大津道路に5000万円、国道220号南郷奈留道路に1億円を配分した。路線測量などに着手する。
 下関北九州道路と国道201号香春~行橋、東彼杵道路、中九州横断道路大分~犬飼は、都市計画・環境アセスメントを進めるための調査を進める。西九州自動車道二丈~二丈鹿家、有明海沿岸道路長洲町~玉名市、九州横断自動車道延岡線平底~蔵田は、計画段階評価のための概略ルート・構造の検討を実施する。
 港湾は、国際拠点港湾・重要港湾8港の港湾脱炭素化推進計画の策定支援のほか、下関港海岸の長府・壇ノ浦地区と山陽地区の護岸整備、北九州港響灘東地区の岸壁と航路・泊地の整備、北九州空港の滑走路延長に向けた用地造成、滑走路・誘導路の整備などを進める。
 都市・住宅は、補助事業の「武雄市新文化交流拠点地区都市構造再編集中支援」(佐賀県武雄市)「佐賀市佐賀駅周辺北地区まちなかウォーカブル推進」(佐賀市)などを新規に盛り込んだ。営繕は、名瀬第2地方合同庁舎の整備を進める。