総額は1.6%増の5157億/新規に太田川総合開発など/中国整備局予算概要 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

行政

総額は1.6%増の5157億/新規に太田川総合開発など/中国整備局予算概要

 中国地方整備局は1日、2024年度予算概要を発表した。総額は、前年度比1.6%増の5156億6300万円で、このうち直轄事業が同3.3%減の1807億5200万円、補助事業が同4.4%増の3349億1200万円となった。国庫債務負担行為(ゼロ国債)は平準化等関連に143億3000万円、事業加速円滑化関連に38億6000万円を設定している。 =5面参照 事業区分別の内訳は、治水が491億5200万円(13.8%減)、海岸が24億5500万円(0.7%増)、道路整備が1651億4900万円(0.1%増)、港湾整備が148億8700万円(5.5%減)、空港整備が10億6700万円(26.1%減)、住宅対策が57億4100万円(62.9%増)、市街地整備が263億7100万円(37.5%増)、道路環境整備が445億0600万円(0.7%減)、都市水環境整備が15億6300万円(76.3%増)、上下水道が2億4900万円(前年実績なし)、水道が4億2500万円(同)、下水道が136億3600万円(27.7%減)、国営公園等が17億3200万円(48.7%増)、官庁営繕が6億1300万円(8.4%増)となっている。そのほか、社会資本整備総合交付金に793億1000万円(0.2%増)、防災・安全交付金に1087億8200万円(11.3%増)、推進費等に2500万円(80.2%減)を計上している。
 直轄の新規事業のうち、河川については、千代川港町地区河道掘削事業、吉井川西大寺地区洪水防御築堤事業、高梁川酒津地区堤防強化・笠井堰改築事業、江の川上流流域治水整備事業、太田川総合開発事業が盛り込まれた。この中で、太田川総合開発については、樽床ダムなどで事前放流など既存ストックを最大限利用する計画を検討した上で、さらなる洪水調節機能の増強が必要な場合に新たなダム整備を検討する。24年度は水文調査や環境調査、地質調査などを実施する。
 道路関係では、一般国道29号津ノ井バイパス(広岡~西大路)、同徳丸歩道整備、一般国道9号乃木福富町自転車歩行者道整備、一般国道2号コネクトパーキング岡山・早島、同BP停車場興産点改良、同仁保局所渋滞対策、一般国道54号下根自転車歩行者道整備、一般国道2号台道・鋳銭司拡幅、一般国道9号吉敷中電線共同溝に新規着手する。
 そのほかの主要事業は、港湾・空港関係で水島港、広島港、尾道糸崎港、徳山下松港の各港で国際物流ターミナル整備事業を引き続き促進するほか、美保飛行場エプロン改良整備事業、浜田港防波堤(新北)整備事業、広島港、岩国港での臨港道路整備などを進める。
 営繕事業では、PFIを導入する広島地方合同庁舎防災棟(仮称)整備等事業について、既に公表している実施方針などに沿って事業者選定の手続きを進める。