24年度内に基本計画/新学校給食センターPFI調査/鶴岡市 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

北海道・東北

24年度内に基本計画/新学校給食センターPFI調査/鶴岡市

 山形県鶴岡市は2024年度、老朽化した学校給食センターの改築に向けて、基本計画を策定する。規模、必要な機能などの検討を進めるとともに、PFIの導入可能性調査に着手する。3月末に改定した25年度までの第3次行財政改革大綱実施計画の中では「学校給食センターの将来的な在り方を定め、基本構想・計画に基づき、効率的、効果的な整備に向けた具体的な準備を進める」とした。今年度予算には、学校給食センター整備事業費として約1200万円を新規計上している。
 改築するのは鶴岡センターで、五つある給食センターの中で築約40年と最も古い。現在の学校給食衛生管理基準と照らし合わせると改善すべき点が多いことや、効率的な運営が課題だという。
 23年度に佐藤総合計画に委託した調査では規模や建設候補地、炊飯設備の選択などを整備課題として挙げている。
 22年度にまとめた基本構想によると、新鶴岡センターは将来人口の推計に基づいた現実的な規模で整備し、29年度の稼働開始を目指すことにしている。
 1日当たり7000食、年間210日稼働する。立地場所は配送効率などを考慮して選ぶ。
 民間活力の導入を想定した場合、24年度にPFIなどの導入可能性調査と事業手法の決定、25年度から募集手続きに入り、26年度後半から設計に着手、27年度から建設工事に入る。工期は約15カ月を想定している。
 鶴岡市の学校給食は、1889(明治22)年に日本で最初に提供され学校給食発祥の地とされている。