大規模改修を再検討/資材高騰で事業費増/北区の北とぴあ | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

関東・甲信越

大規模改修を再検討/資材高騰で事業費増/北区の北とぴあ

 東京都北区は、複合文化施設「北とぴあ」の大規模改修を再検討する。近年の物価・資材費高騰の影響などから概算改修費が大幅に増額したため、当初の改修工期だった約2年間を検討期間に充て、複数の視点から精査を進めていく。
 区は当初、改修工事の概算事業費に100億円程度を見込んでいたが、社会情勢の変化などで190億円まで膨らんだ。財政運営上の影響を見込み、北とぴあを通常開館しながら再検討を進めることとなった。
 再検討に当たっては、▽施設利用状況を踏まえた全館休館期間(2年間)の再検討▽工事費用の圧縮に向けた改修内容や手法の再検討▽王子駅周辺まちづくりの具体化に伴う、さらなるにぎわい創出拠点としての再検討--の3点を今後の検討課題とした。
 北とぴあの所在地は、王子1-11-1。施設規模はS・RC・SRC造地下3階地上18階建て延べ3万5128㎡で、敷地面積は6981㎡。1990年に開館した。客席1300席を備えたホールや研修室、音楽スタジオなどがある。
 改修の基本・実施設計業務は梓設計が担当している。委託期間は2025年1月17日まで。