竹中工務店は29日、優良職長を「竹中マイスター」として認定、賃金面で優遇する「竹中優良職長制度」を27年度に大幅改定すると発表した。認定条件としていた入場日数ルールを緩和し、従来よりも少ない入場日数の技能者にも「竹中マイスター」への門戸を開く。日当に上乗せ支給される報奨金も日額最大4000円引き上げる。より高みを目指す技能者への賃金待遇を手厚くして、現場従事者の長期キャリア形成を支援する。
主な改定内容は、▽報奨金の増額▽認定取得に必要な現場入場日数の緩和▽資格区分名称の変更▽認定者がヘルメットなどに貼り付けるステッカーの刷新――の4点だ。
資格区分名称の変更では、最上位のグランマイスターは据え置いた上、シニアマイスターを「プラチナマイスター」、マイスターを「ゴールドマイスター」、ジュニアマイスターを「ブルーマイスター」に変更する。
報奨金は1日当たり、グランマイスターが4000円、プラチナマイスターが5000円、ゴールドマイスターが3500円、ブルーマイスターが2500となる。
竹中優良職長制度は2012年からスタートした。宮大工をルーツに持つ同社では、手がけた建築物を〝作品〟と位置付ける「作品主義」が企業文化として根付いている。こうした背景から、若手技能者の育成や技術伝承を強化しようと、〝マイスター〟制度が始まった。
マイスターはレベルに応じて4段階に資格区分され、同社元請け現場に入場すると、資格と入場日数に応じて報奨金が支払われる。関係者によると制度導入当初は、能力の差を賃金に反映する制度がまだめずらしく、技能者の労務費を「人工賃」としてひとくくりにしがちな旧来商慣習に一石を投じる取り組みだったという。

