【福岡・春日市】基本設計案を公表/交流施設はZEB対応 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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【福岡・春日市】基本設計案を公表/交流施設はZEB対応

完成イメージ


 福岡県春日市は、「(仮称)地域共生交流施設および周辺整備基本設計」の概要案を公表した。公共施設を集約した「(仮称)地域共生交流施設」を新設するほか、ふれあい文化センターなどの周辺施設を再整備し、さらなるにぎわい創出・活性化を図る。ローリング計画で事業を進め、2029年4月の供用開始を目指す。

 交流施設の規模はRC・S造地下1階地上3階建てで、地下にバスセンター、西出張所、駐車場、1階に老人福祉センターナギの木苑、図書館分室、2階に社会福祉センター、男女共同参画・消費生活センター、会議室、3階に機械室などを設ける。延べ床面積は未定。基本構想では最大約8000㎡と設定した。

 熱電設備や省エネ設備を導入し、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Oriented以上の認定取得を目指す。日射負荷が大きい東側と西側に開口を設け、開口部の一部に日射制御のためのルーバーを整備する。正面玄関前には広場を整備する。また、南側のふれあい文化センター新館と連絡通路で接続する。

 24年度の基本設計、仮設バスセンター設置、25年度の実施設計と文化財調査完了、既存バスセンター解体、26年度の造成工事、26-28年度の建築工事を予定している。

 このほか、ふれあい文化センター南側のコンビニエンスストア新設(S造平屋建て200㎡以下)、大谷小学校の駐車場再整備などを計画している。24年度は大谷小エリアの実施設計に着手する。設計監理業務委託料として、9月補正予算に25-26年度の債務負担行為約1400万円を設定した。

 周辺整備は、25、26年度に大谷小エリア、26年度にスポーツ施設エリア、27年度に文化施設とコンビニエリアの工事を予定している。

 概算事業費は、複合施設関連に約50億円、周辺の改修に約20億円(基本構想時点)を見込む。DB(設計施工一括方式)方式での発注を検討している。エリア別の発注か一括発注かは今後検討する。所在地は春日市大谷6-28ほか。

 

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