【新福岡県立美術館】日本庭園を最大限保全・活用 隈事務所が設計 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【新福岡県立美術館】日本庭園を最大限保全・活用 隈事務所が設計

北側から見た外観イメージ


 福岡県は、福岡市中央区の大濠公園で計画する新県立美術館の基本設計概要をまとめた。規模はS・RC造地下1階地上4階建て延べ約2万0900㎡。免震構造を採用する。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Oriented以上の認定取得を目指す。隈研吾建築都市設計事務所が設計を担当している。

 計画敷地は、大濠公園南の現在の福岡武道館と日本庭園の敷地約2ha。建物は現武道館敷地に配置し、日本庭園を最大限に保全・活用する。雁行(がんこう)させた建物形状で、建物の高さは現在の武道館と同程度とし、公園や日本庭園に向かって段々と低くすることで景観に配慮する。日射を遮る深い軒庇(ひさし)を設け、環境性能の向上を図る。

 地下1階は駐車場など、地上1階は県民ギャラリーやレストランなど、2階は展示室、3階は資料室やカフェ、屋上広場、4階は機械室などを配置する。国体道路から大濠公園へ敷地を通り抜け可能な南北の動線「アーバンスリット」を計画している。

 2024年度は実施設計を進め、25年度にWTO対象の一般競争入札を公告する。26年度の着工、29年度の開館を目指す。


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