北海道江別市は、新庁舎建設の基本設計をまとめた。規模はRC・S・SRC造4階建て延べ1万3950㎡で、免震構造を採用する。概算事業費は142億3100万円を見込む。力強い外壁と市民活動をまちに発信するガラスに、れんがと庇(ひさし)をアクセントに加え、江別らしさを感じさせるデザインとした。設計は石本建築事務所で担当。外断熱工法を採用し、開口率を抑制することで長寿命化と熱負荷低減を図る。
高い断熱性能(外皮性能)を持つ外壁の採用や良好な温熱環境の確保、省エネルギーに配慮した環境配慮型庁舎とし、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの達成を目指す。設備は機器・システムの高効率化、熱負荷低減による容量適正化を図り、設計時には1次エネルギー消費量を50%以下に低減する。耐震安全性の目標は、構造体I類、建築非構造部材A類、建築設備甲類とし、「官庁施設の総合耐震・対津波計画基準」に準拠する。
各階の床面積は、1階が3645㎡、2階が3425㎡、3階が3500㎡、4階が3380㎡とした。1階に市民窓口を集約し、ワンフロアサービスを実現する。2階をまちづくり・教育、3階を政策・災害対策、4階を議場・議会のフロアとする。エントランスホールに設置する吹き抜けは、1階と2階をつなぐ空間とし新庁舎の象徴的な空間とする。
事業費の内訳は、建築工事費が114億9000万円、外構整備費が11億4000万円、解体工事費が7億2000万円、その他経費が8億8100万円と想定している。
事業手法は、従来方式(設計施工分離発注方式)を採用する。整備スケジュールは8月から実施設計に入り、2026年8月に着工する。28年9月に完成し、29年1月から供用を始める予定だ。建設地は向ケ丘26。
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