【日建連・けんせつ小町活躍現場見学会】女子中学生が仕上げ工事の品質チェックなどを体験 | 建設通信新聞Digital

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【日建連・けんせつ小町活躍現場見学会】女子中学生が仕上げ工事の品質チェックなどを体験

 日本建設業連合会(山内隆司会長)は3日、仙台市内で整備が進む(仮称)プラウド堤通雨宮町III計画新築工事(施工=日本国土開発、遠山文行所長)の現場で「けんせつ小町活躍現場見学会」を開いた。女子中学生と保護者5組が参加し、建物完成後は見ることのできない躯体工事の様子を見学したほか、仕上げ工事の品質チェックなどを体験した。

見学会に参加した女子中学生(後列)とけんせつ小町(前列)

 この日は、同現場で働く福山涼さん(日本国土開発野村雨宮作業所)が工事概要や免震構造の仕組み・メリットなどを説明した後、福山さんと高田名津海さん(同東日本建築事業部建築部)の案内で2班に分かれて17階までコンクリートスラブが進んだ現場を見て回った。
 仕上げ工事が終盤を迎えたフロアの室内では、壁や床の汚れ、細かな傷がある個所をタブレット端末に登録する品質チェック作業を体験。現場の最上階には工事用エレベーターで昇り、鉄筋が張り巡らされた床やタワークレーンなどを見学した。

工事用エレベーターで昇った最上階の現場を見学する参加者

 現場事務所で行われた体験発表会では、女子生徒から「建設現場は男性の仕事というイメージが強かったが、女性も携わり、重要な役割を果たしていることが分かった」「タブレット端末を使って作業を効率的に進めているのがすごいと思った」などの感想が聞かれた。

タブレットを使った品質 チェック作業を体験

 見学会後の取材に応じた福山さんは「子どもたちが熱心に話を聞いてくれて、けんせつ小町の仕事に興味を持ってもらえたことがうれしい。今後も仕事のやりがいと魅力を伝えていきたい」と話し、高田さんも「自分は会社に入ってから建築の仕事を学んだので、最初は見るものすべてが新鮮だった。当時を思い出しながら説明させてもらったが、少しでも興味を持ってくれればうれしい」と語った。
 遠山所長は「女性ならではの几帳面さが品質チェックなどに向いている。今後、技術力をどんどん身に着けて活躍してほしい」と、けんせつ小町にエールを送った。
 同工事は野村不動産の発注で、95戸の共同住宅を整備する。設計・監理はINA新建築研究所などが担当。規模はRC造地下1階地上20階建て延べ8778㎡で、免震構造を採用する。3日時点の進捗率は約50%となっており、2020年3月末の完成を目指す。建設地は同市青葉区堤通雨宮町131-1。

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