【本格着工】清水建設の設計施工で北上工場第2製造棟 キオクシア | 建設通信新聞Digital

5月14日 火曜日

公式ブログ

【本格着工】清水建設の設計施工で北上工場第2製造棟 キオクシア

完成イメージ


 半導体大手のキオクシア(東京都港区、早坂伸夫社長)が、岩手県北上市の北上工業団地内にあるキオクシア岩手第1製造工場隣接地に整備する「北上工場第2製造棟(K2棟)」が6日、清水建設の設計施工で本格着工した。3次元フラッシュメモリーの生産拡大に向けた新たな拠点で、2023年の竣工を目指す。

 第2製造棟は、7階建てで1階の建屋面積は約3万1000㎡。免震構造を採用する。最先端の製造設備を導入するとともにAI(人工知能)を活用した世界最高水準の計算システムを導入することで生産性と品質の向上を図る。また、再生可能エネルギーを積極的に活用して地球環境に配慮するほか、既存の第1製造棟と連結することで生産の効率化を進める計画だ。

 K2棟の建設に併せて管理棟も整備する。規模は、地下1階地上13階建て延べ約3万9000㎡。将来的な人員拡大に備えて約2000人分の執務スペースを確保する。

 神事には早坂社長とキオクシア岩手の柴山耕一郎社長、達増拓也岩手県知事、高橋敏彦北上市長、清水建設の井上和幸社長などの関係者が出席。早坂社長が鍬(くわ)入れ、井上社長が鋤(すき)入れを行った後、代表者が玉ぐしをささげ、工事の安全と早期完成を祈った。

 神事後にあいさつした早坂社長は「新製造棟を計画どおり立ち上げ、事業の成長を続けていくとともに世界中の人々の生活をより豊かにすることに貢献したい。加えて地域経済活性化や雇用拡大といった地域社会の発展にも貢献していけるよう関係者一丸となって頑張っていく」と話した。

 井上社長は「施工に当たっては、安全管理はもちろん、近隣の皆さんに迷惑を掛けないよう細心の注意を払って工事を進めるとともに、別途発注の設備工事などがスムーズに行われるよう、統括管理者として指導、コーディネートしていく。その上で満足いただける建物を工期内に引き渡しできるよう全社を挙げて取り組む」と決意を述べた。


【公式ブログ】ほかの記事はこちらから


建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら