IHIインフラシステムがイタリアの建設会社「Webuild社」とのJVで施工していたルーマニア最長の大型つり橋「ブライラ橋」が6日、開通した。

　同国東部の主要都市・ブライラ市と対岸のトゥルチャ市をつなぐドナウ川に架かるつり橋で、長さは1974mの4車線道路となる。中央径間は1120m。両側約110mのアプローチ高架橋と接続道路を含めると総延長23㎞の道路・橋梁整備事業。つり橋は、2018年1月に同国道路インフラ公社がデザインビルド（設計施工一括）方式で発注し、Webuild・IHIインフラシステムJVが受注した。同国内でのIHIグループの受注は初めてだが、海外大型橋梁建設の実績や知見が評価された。
　つり橋の開通によって、100㎞超の迂回（うかい）路や船に限られていたルートがつながり、ドナウ川の渡河が容易になる。
　開通式には、同国のヨハニス大統領やチョラク首相などの政府要人のほか、日本の吉川ゆうみ外務大臣政務官、植田浩駐ルーマニア特命全権大使、川上剛司IHI常務執行役員、IHIインフラシステムの上田和哉社長らが出席した。

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