群馬県高崎市の飲料メーカーであるハルナビバレッジが計画を進めていた飲料企画開発の中核拠点「ハルナイノベーションセンター」が竣工した。設計監理は佐藤尚巳建築研究所、施工は佐田建設・セービング工業JVが担当した。今後、社内外のコミュニケーションを活性化し、新たな視点で飲料をプロデュースする施設を目指す。
規模は、木造2階建て延べ1497㎡。所在地は高崎市足門町内敷地1万5879㎡。
2階はオフィスエリアとして、研究開発や管理部門、物流、製造などの部門を集約。1階には商品開発Labや素材開発Labなど、飲料をリアルタイムで製造し提供できるR&Dゾーンのほか、見学者が実際に飲料プロデュースを体験できるギャラリーエリア、試飲や商談の場となるカフェエリアを設けた。
環境配慮の取り組みとして、木造建築と高性能断熱機器を採用することで、カーボンニュートラルと省エネルギーに配慮。ハイサイド窓からの昼光利用などで自然エネルギーを活用した建物となっている。
佐藤尚巳建築研究所の佐藤尚巳代表取締役は「緑の森の中に立つ小屋をイメージして設計した。外から見たときに榛名山の山の連なりに見えるような屋根の形にすることで、周囲の景観と調和するような建物とした。榛名山を散策しながらイノベーティブなアイデアを生み出してほしい」とコメントしている。
構造設計はMID研究所、設備設計は知久設備計画研究所、展示部分内装設計・施工は丹青社が担当した。
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