【大阪市・消防の高度専門教育訓練C】住之江区に移転建替え/今夏ごろ基本設計公告 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【大阪市・消防の高度専門教育訓練C】住之江区に移転建替え/今夏ごろ基本設計公告

現在の高度専門教育訓練センター


 大阪市は、消防職員の教育訓練や人材育成を担う「高度専門教育訓練センター」(大阪府東大阪市三島2-5-43)の大阪市住之江区への移転建て替えを計画している。2025年度は基本設計に着手する予定で、今夏ごろに公募型プロポーザルを公告し、今秋ごろに特定したい考えだ。業務期間は26年度末を見込む。25年度予算では、26年度の債務負担行為として基本設計委託費9000万円を設定している。

 27年度に実施設計、28年度に建設工事を開始し、31年度中の供用開始を目指す。

 新施設の想定規模は総延べ約1万6000㎡。消防職員の能力強化や市民、企業の自主防災力強化を図る研修・訓練機能のほか、大規模災害時の中枢防災拠点機能、災害救助物資の備蓄機能を備える方針だ。基本計画策定業務は安井建築設計事務所が担当した。

 建設地は大阪市住之江区南港北2。

 現施設は1976年に完成した校舎(RC造地下1階地上4階建て)など10棟で構成する。総延べ床面積は1万1286㎡。消火、救助、救急、火災予防などの研修や訓練を実施。市民向けの天ぷら油燃焼実験や煙中避難体験などの実践的な研修を行っている。施設の老朽化や周辺地域の着地開発により、実施できる訓練の内容に制限が掛かっているなどの課題を解消するため、大阪市内に移転建て替えすることになった。

 

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