大阪都市計画局は、大阪城東部1.5期開発事業の一環で、2025年度中に「大阪城公園接続デッキ整備」の準備工事に着手したい考えだ。同地区に整備する歩行者デッキのうち、JR大阪環状線「大阪城公園駅」との接続部を整備するもので、費用は国の補助を得ながら大阪府・市が負担し、工事発注はJR西日本が行う想定だ。府は、25年度前半の工事発注を視野に同社との協議を進める。
大阪城東部地区1.5期開発は、大阪府・市と大阪メトロ、公立大学法人大阪が取り組む事業で、大阪公立大の新キャンパスを中心とした『知の拠点』の形成を図るほか、アリーナ・ホールなどの複合開発、新駅の上部空間高度利用などにより集客・交流空間を創出する。
第二寝屋川沿いの水景を生かし、親水エリアを含む地区内の歩行者動線となるデッキも整備する計画で、JR西日本はこのうち大阪城公園駅北側から第二寝屋川に向かうデッキの一部、長さ約60m(幅4-6m)を整備する。
大阪都市計画局は、25年度当初予算に、デッキ詳細設計委託費と準備工事費として約1億6000万円を計上している。本体工事費に関しては、別途補正予算を計上する予定だ。
現在、大学施設やアリーナ、ホール、歩行者デッキなどを整備する開発事業者の公募を進めており、7月上旬に特定する予定だ。28年春のまちびらきを目指す。