【吉祥寺F&Fビル建替え検討】パートナーに東急特定/市公社 | 建設通信新聞Digital

6月7日 土曜日

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【吉祥寺F&Fビル建替え検討】パートナーに東急特定/市公社

建て替えを検討しているF&Fビル


 東京都武蔵野市の吉祥寺駅から徒歩圏内に位置する、F&Fビルが建て替えを検討していることが分かった。建物を区分所有する武蔵野市開発公社は、独自の検討を協働する事業パートナー候補者を選定する公募型プロポーザルを実施。参加した3社の中から、優先交渉権者に東急を選定した。同ビルの老朽化や時代の変化に対応するため、更新事業を実施し、吉祥寺地域の商業活性化に寄与する新たなまちのランドマークとなる建物を目指す。

 事業パートナーの役割は、更新事業の実現に向けた基本構想の検討や基本計画の作成、更新事業の事業スキーム(事業手法、事業計画など)や想定スケジュールなどの検討・作成、関係機関や隣地建物との協議の支援、更新事業を実施するための地権者の合意形成など。

 所在地は、吉祥寺本町1-2071-2ほかの敷地6290㎡。うち5456㎡を建築面積に充てる。用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率700%。高さ制限は50m。

 建物の構造はSRC・S造。1971年完成のB館(地下4階地上9階建て塔屋3層延べ2万8738㎡)、72年完成のA館(地下2階地上7階建て塔屋2層延べ1万7282㎡)からなり、商業施設「コピス吉祥寺」のほか、吉祥寺美術館などで構成。2010年まで、伊勢丹吉祥寺店が入居していた。

 24年9月末時点での権利者数は25者。

 更新事業を進めるに当たり、公社が地権者の一者として、区分所有者組合に建物更新を提案する。事業パートナーはあくまで公社独自であり、建て替え事業パートナーに決定したものではない。

 

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