東京・銀座の秋の風物詩「銀茶会」がことしも10月29日に開かれた。台風の影響で屋外イベントが中止となる中、銀座三越では日本建築学会主催の学生グランプリで最優秀賞に選ばれたユニークな学生創作茶席がひときわ話題を集め、多くの来場者でにぎわった。
「雅」をテーマとした2017年のグランプリで最優秀賞を射止めたのは東大大学院新領域創成科学研究科修士2年の澁谷達典さんを代表者とするチームによる『しなやか庵-2畳の茶室・12の形-』。グラスファイバーのしなやかで軽い構造体と伸縮性のある膜材で形成した茶室は、さまざまな形に可変でき、来場者はその空間体験とともに表千家のお点前を楽しんでいた。
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