東京都多摩市が進める本庁舎建て替え事業に関する2026年度のスケジュールが明らかになった。27年3月までに基本設計をまとめるほか、土地区画整理事業の都の認可取得を目指す方針だ。
市は、3月から始まった基本設計のスケジュールを3段階に分けて進める。第1段階となる7月までは、設計条件を整理し、基本的な配置やフロア構成を決定し、9月の市議会に配置プランを報告する。6月から新庁舎建設場所の地盤調査にも着手した。第2段階は8月から11月にかけて、整理した条件を基にプランを固め、仕上げや内装、設備などの諸元を精査する。併せて、基本設計素案を12月の市議会で報告する予定だ。最終段階となる12月からは基本設計図書の作成に入り、27年3月の基本設計完了を目指す。
市は、基本設計素案を作成した段階でパブリックコメントを実施する。市民説明会も予定している。寄せられた意見のうち、設計に反映できるものは積極的に取り入れる方針だ。
事業手法は、基本設計先行型DB(実施設計・施工一括)方式とする。基本設計は佐藤総合計画が担当している。同社が提案した新庁舎は地下1階地上5階建て。地下1階-地上2階は窓口や総合案内、5階に市議会やラウンジを配置する計画となる。災害時には屋外の広場や駐車場を対応拠点として活用するなど、防災機能を強化する。
新庁舎周辺の土地区画整理事業については、今年度中の都の認可取得を目指しており、現在、都や関係機関との協議と申請に向けた準備を進めている。計画が予定どおりに進めば、新庁舎工事に伴う掘削土の削減や全体の工期短縮を図るため、27年度末から第2庁舎周辺の先行造成に着手する見込みだ。
新庁舎は、免震構造で延べ約1万8300㎡を想定する。概算事業費は約174億円、そのうち予定工事費は162億円と想定している。27年度から実施設計に着手し、28-31年度にかけて建設工事を進め、32年度以降の供用開始を目指す。供用後は、既存庁舎の解体・外構整備に移る。コンストラクション・マネジメント(CM)業務は山下PMCが担当している。

