【グッド・ペインティング・カラー】新築部門・最優秀に「脇東復興住宅」! 社会性・関係性に着目した作品多く | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【グッド・ペインティング・カラー】新築部門・最優秀に「脇東復興住宅」! 社会性・関係性に着目した作品多く

新築部門の最優秀賞「石巻市営門脇東復興住宅・西復興住宅」の外装

 日本塗料工業会(田堂哲志会長)、日本塗料商業組合(海老名孝理事長)、日本塗装工業会(乃一稔会長)で組織するグッド・ペインティング・カラー委員会は9日、東京都千代田区のホテルニューオータニで色彩設計コンペ「グッド・ペインティング・カラー」の表彰式を開いた。新築、改修、戸建改修の3部門に加え、20回目の節目を記念した内装部門、実行委員特別賞の受賞作、12作品の色彩設計担当者を表彰した。
 審査委員長を務めた赤木重文日本色彩研究所常務理事は「例年よりも『社会性』『関係性』に着目した作品が目立った。色彩は景観の1つであり、建築塗装においては周辺環境との調和が大切であることが強調された選考結果となった」と総評した。
 新築部門の最優秀賞には、竹中工務店・竹中土木・八千代エンジニヤリングJVが施工した「石巻市営門脇東復興住宅・西復興住宅」の外装が選ばれた。地域の土地の色合いと融和するライトブラウンとオフホワイトが、積雪時と通常時にそれぞれを引き立てる工夫が評価された。
 色彩設計を担当した平岡麻紀竹中工務店東北支店設計部設計2グループ長は「九死に一生を得て再建しようと思った人たちの思い、歴史をひも解きながら、記憶や元の街の姿を引き継ぎ、未来へつなげるという役割を担う住宅として設計に取り組んだ」、またともに取り組んだ片岡照博コトナ代表取締役CEOは「近隣で産出する石などの色彩をもとに、中明度・低彩度色を取り入れ、遠近によっても見え方の違う外観に仕上げた」などと工夫を語った。

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