【高熱隧道】クロサン題材にした『地熱に挑む』を上映、トークで振り返る 富山入善建協ら | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【高熱隧道】クロサン題材にした『地熱に挑む』を上映、トークで振り返る 富山入善建協ら


 関西電力が1963年に富山県の黒部峡谷に建設した新黒部川第3発電所の導水路工事を記録した映画の上映会とトークセッションが4月5日、黒部市の宇奈月温泉で開かれる。
 温度百数十度といわれた岩盤から熱水が噴き出してくる中、果敢に掘削に挑んだ同工事は「高熱隧道工事」として知られ、当時施工に当たった大成建設と寿建設(福島市)の関係者から苦労話や施工技術に関する逸話を語ってもらう。
 吉村昭によるノンフィクション『高熱隧道』は戦前に作られた黒部川第3発電所の導水路と軌道トンネルが舞台だったが、同じく仙人谷ダムから取水する新黒部川第3発電所導水路も同様に地熱との戦いだった。
 上映会では大成建設が製作した記録映画『地熱に挑む』を上映するとともに、同工事に新入社員として従事した元大成建設社員の太田資倫氏と専門工事業として同工事に関わった寿建設の元社長、森崎俊紘氏が対談。写真や資料をもとに当時を振り返る。
 富山県入善建設業協会(大橋聡司会長)と入善建設業協同組合(岡田富治理事長)が主催し、寿建設(森崎英五朗社長)が共催。関西電力や大成建設などのほか、日刊建設通信新聞社が後援する。
 無料。会場は宇奈月国際会館セレネ(黒部市宇奈月温泉6-3)。午後2時-4時。CPDS認定プログラム(2ユニット)。問い合わせは富山県入善建設業協会 電話0765-72-0192。