京都府建築士会は、第6回京都建築賞の入賞作品を決めた。最優秀賞の該当はなく、優秀賞に中村竜治氏（中村竜治建築設計事務所）の「ジンズ京都寺町通」（京都市中京区）と河合哲夫氏、合田靖氏、阪本泰智氏、丸子勇人氏（竹中工務店）の「J．GRAN THE HONOR 下鴨糺の杜」（左京区）の2件を選定した。
　藤井厚二賞には垣内光司氏（一級建築士事務所八百光設計部）と下山聡氏（下山建築設計室）の「伏見稲荷の納戸」（伏見区）、奨励賞には細尾直久氏（HOSOO architecture）の「HOSOO RESIDENCE」（中京区）が選ばれた。

　2018年度通常総会の席上で発表、表彰した。講評によると、ジンズ京都寺町通は商業空間のインテリアデザインでありながら、内部にコンクリート打ち放しを採用。破天荒ながら、ディテールへの心遣いなど、繊細な内部空間が評価された。
　下鴨糺の杜は、下賀茂神社に向かう参道の風景として私的な様相を生みながらも、公共空間として豊かな遊歩道空間を生成していることが評価された。

　入賞作品は次のとおり（(1)竣工年(2)用途(3)構造・規模(4)施工者）。
　▽ジンズ京都寺町通（京都市中京区）＝(1)2016年(2)眼鏡店(3)壁式RC造平屋建て58㎡(4)スペース。
　▽J．GRAN THE HONOR 下鴨糺の杜（京都市中京区）＝(1)17年(2)共同住宅(3)RC造3階建て延べ9433㎡(4)竹中工務店。
　▽HOSOO RESIDENCE（京都市中京区）＝(1)同(2)宿泊施設、ショールーム(3)木造2階建て延べ69㎡(4)建築舎。
　▽伏見稲荷の納戸（京都市伏見区）＝(1)同(2)倉庫業を営まない倉庫(3)木造平屋建て39㎡(4)武中建設。

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