建築写真家であり出版人としても建築の表現を追求した二川幸夫が遺した最後の写真集『天上の庭』（エーディーエー・エディタ・トーキョー刊）＝写真＝の出版に合わせ、4日から6日までの3日間、東京都渋谷区のGAギャラリーで展示会が開かれる。
　二川が1950年代から追求し続けた日本建築の空間とかたちの記録の総決算として、新たな映像技術も積極的に加えて取り組んだこの写真集は、宮内庁の全面的な協力により、「修学院離宮」「桂離宮」「仙洞御所」「京都御所」の四季折々の庭園と建築だけで構成。60年間、世界中を徹底的に見尽くした巨匠の眼による「誰も見たことのない」空間の美が映し出されている。
　展示会では、書籍の実物とともに数点の写真作品や巻頭論文を寄せた建築家の隈研吾氏による解説ムービーも展示される。開館時間は正午から午後6時30分まで。無料。

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