タンザニア国最大の都市ダルエスサラーム市内の慢性的な交通渋滞を解消する、JICA(国際協力機構)の無償資金協力プロジェクト「タザラ交差点改善計画」の開通式が9月27日、ジョン・ポンベ・ジョセフ・マグフリ大統領らが出席して現地で開かれた。オリエンタルコンルタンツグローバル・エイト日本技術開発JVが2010年の協力準備調査から引き続き、詳細設計、入札図書作成を含む施工業者選定補助、施工監理業務を担当。三井住友建設が施工した。
概要は、工事延長がニエレレ道路約1200m、マンデラ道路約250m。主橋梁は3径間連続PC箱桁橋で延長310m(155m×2橋)、アプローチ橋梁のホロースラブ橋(連続PC)が同540m(150m+120m×2橋)など。15年12月の着工以来、250万時間・人以上を投入。現在まで無事故を達成しており、日本の技術力に加え、安全管理についても高く評価されている。工期は10月31日まで。供与額は51億9500万円。
発注者はタンザニア道路公社。総裁の名にちなみ、同交差点は大統領によって「パトリック・ムフガレ フライオーバー」と命名されている。