【JICA・国際協力エッセイコンテスト】中・高校生が体験を通じ障害者支援や復興に意欲示す! | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【JICA・国際協力エッセイコンテスト】中・高校生が体験を通じ障害者支援や復興に意欲示す!

 国際協力機構(JICA、北岡伸一理事長)は23日、東京都新宿区のJICA地球ひろばで、開発途上国の現状や日本との関係について理解を深めるための「国際協力中・高校生エッセイコンテスト」の表彰式を開催した。
 席上、北岡理事長は「持続可能な社会のあり方に向けて、平和や環境の重要性を訴える作品が多かった。引き続き自分のことであると考えて、主体的に活動に参加してほしい」とし、入賞者一人ひとりに賞状を手渡した。続いて脚本家の小山内美江子さん、尾木直樹法政大特任教授、女優でエッセイストの星野知子さんが祝辞と審査講評を述べた。
 最優秀賞のうち、国際協力機構理事長賞・中学生の部の瀬川大地さん(江戸川区立松江第五中学校)は、「海を渡った車いす-外の世界を知らない友達へ」と題して、自ら使わなくなった車いすを海外に送るNPOの活動を通じて交流したタイの子どもの現状を紹介。車いすが届いても学校が遠く、通うのが難しいという状況を知り、「海外の障害児がどうしたら学校に通えるのかを考えるようになった。将来は海外で障害児を助ける仕事に就きたい」と、発展途上国でバリアフリーを広げる活動に意欲を示した。
 同じく高校生の部の齋藤真緒さん(福島工業高等専門学校)は、大地震からの復旧・復興の最中にあるネパールへのボランティア留学の体験を紹介。「現地に行き、現地の人たちの声を聞かなければ気づけなかった」と、“行動すること”の重要性を認識したとし、故郷・大熊町の復興に向けた取り組みとして、地元の建物に絵を描くボランティアなどを紹介。「これから生きていく中で、常に外の世界へ動き出したい」との決意表明を語った。

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