宮城県石巻市と環境省東北地方環境事務所が、東日本大震災に伴う津波で壊滅的な被害を受けた同市牡鹿地域の早期復興に向けて共同で整備する鮎川浜地区拠点施設が17日に本格着工した。
規模は、ホエールランドがS造平屋建て1127㎡、観光物産館交流施設は同1286㎡、ビジターセンターはS一部木造平屋建て858㎡で、3施設の総延べ床面積は3271㎡。3施設に大屋根を架け、鮎川浜地区拠点施設として一体的に整備する。
設計はいずれも佐藤総合計画。ホエールランドは橋本店が施工し、2020年1月の完成を目指す。他2施設の施工は、ビジターセンターが阿部建設、観光物産館が日本製紙石巻テクノで、完成はともに2019年8月を予定している。
この日の神事には、石巻市の佐藤茂宗副市長、東北地方環境事務所の種瀬治良総務課長、佐藤総合計画の西村明男取締役東北担当役員と早川謙二執行役員東北オフィス代表、橋本店の佐々木宏明社長、阿部建設の大槻秀樹社長、日本製紙石巻テクノの高橋修作社長ら、関係者約60人が出席。代表者が鍬(くわ)入れしたあと玉ぐしをささげ、今後の工事の安全を祈った。
施工者を代表してあいさつした佐々木社長は「無事故・無災害に配慮し、3社で連携を密にしながら、全力で質の高い施設の完成に努力する」と決意を述べた。